緋村剣心

CGに頼り過ぎないアクションシーンに邦画の底力を見た

原作のイメージとはまったく異なる見た目の登場人物がチープなアクションを繰り広げるだけの失敗作。これが邦画においてアニメ漫画作品を実写映画化した時のパターンでした。和月伸宏によって描かれた90年代の週刊少年ジャンプを代表する名作漫画「るろうに剣心」が実写化されると報道があった時にはそういった悪しき前例の記憶から「またあの過ちが繰り返されるのか」と嘆く声さえありましたが、いざ公開されるとそのような声は消えていきました。それほどに「るろうに剣心」は原作のイメージを損なわず、しかもエンターテインメント性の高いアクション映画として完成されていたのです。時は明治時代、緋村剣心という不殺の誓いを掲げて刀と峰が逆に打たれている刀を持った人の良さそうな流浪人が実は幕末期に人斬り抜刀斎と呼ばれた伝説的剣豪だったという導入から、剣心が剣術師範の少女神谷薫や謎の女医高荷恵らと出会い、最後は同じく幕末の剣客だった鵜堂刃衛と対決するというのがおおまかなストーリーですが、本作を成功に導いたのはアクションシーンの出来でした。近年の映画界はCG技術の発達によって非現実的な映像を次々と実現させてきましたが、本作の場合はむしろCGに頼らない役者自身によるアクションの鋭さが目を引きました。佐藤健演じる剣心のスピーディな殺陣や、吉川晃司の演じる刃衛が見せた背中で刀を持ち替えつついきなり斬撃といったいかにも漫画的なハッタリの利いたアクションも不自然さを感じさせないものでした。その後も2作が作られる人気シリーズとなりましたが、1作目にしてこれほどの完成度の高さを見せつけたからにはそれも必然の結果でした。

緋村剣心=緋村抜刀斎

和月伸宏先生によって描かれ、週刊少年ジャンプで連載されていた作品です。時を経て尚愛され続けている作品の一つです。邦画としても上映され、大きな話題となっていま...  続きはここから ⇒

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